【冠GS】イベルタル+ソルガレオ+レイスポス
約3年ぶりの更新です。
過去記事は見るに堪えないので非公開にしておきました。
はじめに
冠の雪原のリリースにより、多くの伝説のポケモンが解禁されました。
フォロワーのY=AxさんがGSルールの大会を開催してくれたので
使用したパーティや大会に参加した感想などを書きたいと思います。
環境考察
そもそもGSルールで対戦するのがBW2以来なので現代GSの環境考察から始めました。
まずGSルールにおいて強いポケモンの名前で真っ先に挙がるのはカイオーガ。
今作でもこれといった弱体化などはなく、むしろダイマックスで凄まじい耐久力を得てしまった厄介なポケモンです。
環境の中心に君臨するカイオーガの対策をパーティに組み込むのは必須と言えます。
続いて剣盾で初登場した伝説のポケモン、ザシアン。
ダイマックスできないという特殊仕様のあるポケモンですが、高すぎる攻撃力と素早さがそれを補っており、きょじゅうざんが等倍で通る一般ポケモンであれば、相手がダイマックスしていてもそれほど苦も無く殴り勝ててしまう恐ろしいポケモンです。
そしてザシアンのメインウェポンを半減して有利に立てるソルガレオと
ソルガレオに有利なイベルタルが強い環境なのではないかと予想しました。
図にするとこんな感じ
ザシアンのせいで鋼と炎の重要度が高い環境なので、ゼルネアスは6~7世代より戦いにくいのかなと思っていますがどうなんでしょう。
構築の経緯
伝説枠のポケモン
大会の参加者の半分近くが身内であり、事前の会話で「やっぱりザシアンが強いよね」という話を聞いていたので、ザシアンに強く出られるソルガレオと、ザシアンやゼクロム以外になら誰とでも対等以上に渡り合えそうなイベルタルを採用。
3体目のポケモン
せっかくソルガレオを使うならじならし+弱点保険のコンボを使いたいと思ったので、じならし使いのポケモンの中からレイスポスをチョイス。
相手のイベルタルに弱くなりすぎるという部分が気になるものの、CとSの種族値の高さは魅力的だったので汎用性重視でレイスポスを採用。
イベルタルは他のポケモンに任せることにしました。
イベルタルに強く出られるじならし要員はライコウなどがいますが、そもそもイベルタルと対面したソルガレオをそのまま突っ込ませるとイカサマで飛ばされるのでじならしコンボを諦めた方がいいです。
4体目のポケモン
相手のイベルタルやカイオーガへの対策として
両方に強く出られるレジエレキを採用することにしました。
詳しくは個別解説で。
5体目のポケモン
イベルタルが特殊方面に強いので物理をカバーするための威嚇持ちとして霊獣ランドロスを採用。
スカーフを持たせてザシアンの上を取れるようにしつつ、終盤の掃除係をしてもらいます。
6体目のポケモン
残りの1枠はカイオーガに強いポケモンが欲しく
ゴリランダー、カミツルギ、トリトドンなどの候補でさんざん悩みましたが
これ以上イベルタルに不利なポケモンを入れる余裕は無いので
間を取ってどちらにもそこそこ戦えるカプ・レヒレを採用しました。
後になってここの枠はもうちょっとやりようがあったかなぁと思っています。
個別解説
イベルタル
特性 :ダークオーラ
性格 :おくびょう
持ち物:とつげきチョッキ
努力値:B4 D252 S252
技 :デスウイング バークアウト イカサマ ふいうち
今回の大会でぶっちぎりの活躍を見せたポケモン。
よくあるDSチョッキイベルタル。技構成はテンプレ。
味方のソルガレオが苦手なゴーストタイプの相手を任せつつ
持ち前の特殊耐久を活かして相手の特殊アタッカーをひっかき回していくのが主な仕事。
イカサマで相手の弱点保険を逆手に取ることもできるので
相手のソルガレオや黒バドレックスに対して無類の強さを発揮します。
先発のソルガレオで暴れて、終盤に弱ったポケモンをふいうちで処理していく仕事や
あえて先発にイベルタルを繰り出してダイアークやダイジェットで切り崩していく仕事など、相手のパーティに刺さる立ち回りを求められた時にちゃんと応えてくれる活躍をしてくれました。
ダイマックスしてもしなくても強いポケモンであり
ダイマックス時と通常時で運用方法が全く異なるという面白さがあります。
おそらく全部の試合で選出したポケモンです。
ソルガレオ
特性 :メタルプロテクト
性格 :ようき
持ち物:じゃくてんほけん
努力値:H4 A252 S252
技 :メテオドライブ フレアドライブ じしん まもる
パーティの主力アタッカー。
素早さ種族値90~100は激戦区であり、じならし一回で上を取れる範囲を広げるためにも最速にしました。
主に先発で初手ダイマックスをして
レイスポスのサポートを受けながら相手のポケモンをなぎ倒していきます。
基本的にダイアースとダイスチルしか使わないため
エスパー技は切ってナットレイやテッカグヤを素早くモフれるフレアドライブを搭載しました。
弱点保険発動後はヘイトをかなり集めるのでダイマックスが終わっても腐らないまもるを採用して完成。
一度弱点保険さえ発動してしまえば火力は十分なので、ソルガレオが倒されない立ち回りを心がけるのが重要です。
レイスポスのじならしによるS操作やバークアウトによるC下降もうまく使っていきましょう。
レイスポス
特性 :くろのいななき
性格 :おくびょう
持ち物:きあいのタスキ
努力値:C252 D4 S252
技 :シャドーボール バークアウト じならし まもる
ソルガレオのサポーター。
じならしで弱点保険を発動させつつバークアウトで相手の火力を削いでいきます。
努力値はシンプルにCSぶっぱ。
ねこだましを受けないゴーストタイプであるおかげでサポートの妨害をされなかったり、襷潰しをされなかったりでかなり動かしやすかったです。きもったまは知らない
Cの種族値が145と非常に高く、レイスポスで殴ってもそれなりにダメージが入るので
相手がソルガレオに気を取られている隙にレイスポスを暴れさせるなど、攻撃性能の高さが光りサポーターの枠にとどまらない優秀なポケモンでした。
じならしの影響を受けないポケモンがパーティに3体いるのでS操作が行いやすい。
レジエレキ
特性 :トランジスタ
性格 :やんちゃ
持ち物:こだわりハチマキ
努力値:A252 C4 S252
技 :ワイルドボルト だいばくはつ とびはねる ボルトチェンジ
GSルールが生んだ魔物。
苦労して手に入れた色違いレジエレキをこんな型に育成すると思わなかったし、多分レジエレキ本人が一番困惑してる。
・スカーフカイオーガを上から倒せるポケモン
・ダイマックスしたカイオーガを一撃で倒せるポケモン
を両方満たすポケモン(無茶ぶり)を探していたところ、物理型レジエレキにたどり着きました。
A特化ハチマキワイルドボルトでB4振りダイマックスカイオーガを約88%の高乱数一発。
素でスカーフカイオーガよりも速いため、相手がスカーフで突っ張ろうとダイマックスを切ろうとワイルドボルトでワンパンの択を押し付けることができます。(耐えられたら諦めてください)
もう一つの役割対象であるイベルタルもやはり特殊耐久重視で育成されることが多いポケモンなので物理型は理にかなっていたと思います。
まああんまり選出しなかったですけど
だいばくはつは全然使わなかったので、黒バドレックスに打てるダメおしにすればよかったです。
霊獣ランドロス
特性 :いかく
性格 :ようき
持ち物:こだわりスカーフ
努力値:H4 A252 S252
技 :じしん とんぼがえり いわなだれ そらをとぶ
終盤の掃除係。
ソルガレオやイベルタルで暴れた後にスカーフ地震で残党処理をします。
威嚇を持っているのでソルガレオの物理耐久の補強として使うこともできる他
相手にランドロスが刺さっているときはレイスポスのサポートを受けながらダイマックスして攻めることもあります。
今回の大会ではクッション役と掃除係で大いに活躍してくれました。
やはりスカーフランドは使いやすい。
カプ・レヒレ
特性 :ミストメイカー
性格 :おくびょう
持ち物:バンジのみ
努力値:H252 D4 S252
技 :ムーンフォース こごえるかぜ ひかりのかべ いやしのはどう
サポート要員その2。
イベルタル、カイオーガ相手に耐性を活かして壁を張ってサポートしていきます。
ソルガレオを回復できたらいいな~と思っていやしのはどうを入れたものの
大会では何故かレイスポスを回復していた。
イベルタル入りとマッチングしなかったのもあり、選出率が最も低かったポケモン。
最後の最後まで悩んでしまい型を煮詰める時間が全然なかったのであんまり強い型にできなかったのが残念。
HS振りだとバンジのみを食べる前に倒されてしまうことも度々あり
そもそも耐久が微妙に足りない場面も多かったので、オボンを持たせるかHD振りにした方がいいです。
素早さに関しても激戦区の90~100族のポケモンは最速かS振らないかのどちらかしかいないため、最速にするうまみも全然なかった。
振ってない90族を抜けるくらいのS振りにとどめて残りを耐久に振るのがベストだったかなぁと思っています。
研究不足が如実に表れてしまった悲しき枠。
立ち回り
基本選出
一番基本的な選出です。
初手ダイマックス&じならしでソルガレオの弱点保険を発動させ
ダイスチルやダイアースで耐久を上げつつ上から殴っていきます。
ソルガレオが倒された後はスカーフランドロスの地震やイベルタルの不意打ちで残った相手ポケモンを処理して詰めていきます。
レイスポスは火力がそこそこあるので倒せる圏内になったポケモンは積極的に倒していきましょう。
一度くろのいななきが発動すれば2体の火力で制圧していけます。
先発イベルタル選出
相手にソルガレオが刺さっていない時の選出です。
黒バドレックスの使用率が高かったのでこの選出をする場面は結構多かったです。
レイスポスのシャドーボール+イベルタルのイカサマでサマヨールなどのトリル始動要員を潰しに行くこともできます。
イベルタル+レイスポスの並びだけで複数の戦い方があり、相手に合わせて立ち回りを切り替えられる柔軟性が強みです。
プラン1 バークアウト連打
相手に特殊アタッカーが多いときに使うプランです。
ダークオーラで補正の乗ったバークアウトを2体で連射しているだけで相手はグチャグチャになります。
ソルガレオ+レイスポスの並びと同様じならしによるS操作が可能なのもポイントです。
プラン2 イベルタルダイマックス
追い風構築に対する切り返しで使うプランです。
レイスポスのじならし+イベルタルのダイジェットで相手の追い風を実質帳消しにし
ダイアークのDダウンを絡めてビートダウンしていきます。
プラン3 レイスポスダイマックス
短期決戦用プランです。
ダイホロウ+イカサマやダイアーク+バークアウトでひたすら攻めていく攻撃的な立ち回りになります。
バークアウトで誤魔化せない物理アタッカーを早急に処理したい場合に有効です。
戦績
大会の参加人数は14名でトーナメント形式(1回戦シード2枠)
試合形式はBO3(2本先取)
1回戦 VSソルガレオ+黒バドレックス構築
2-1 勝ち
イベルタルが刺さっていたのでイベルタルで相手を削りながら霊獣ランドロスでフィニッシュ。
2回戦 VSグラードン+ザシアン構築
2-0 勝ち
フシギバナやゴリランダーが搭載されており
レジエレキとカプレヒレが選出できる相手ではなかったですが
霊獣ランドロスが刺さっていたので先発ソルガレオで暴れてからの霊獣ランドロスを通す基本プランで勝利。
準決勝 VS黒バドレックス
2-0 勝ち
イベルタルが刺さっていたのでイベルタルでダイマックスして勝利。
決勝戦 VS白バドレックス+カイオーガ
0-2 負け
白バドレックス軸のトリル構築にレジエレキとカイオーガが採用されていました。
ソルガレオやイベルタルをちゃんと立ち回らせれば相性自体は悪くはなかったのですが
相手の戦術に噛み合う動きができずに負け。
カプレヒレではなくゴリランダーを持ってきていれば…
最終成績は2位
決勝戦で負けてしまったのは悔しいですが、決勝戦以外ではパーティの思った通りの動きができたので良かったです。
感想や反省点など
イベルタル、刺さりすぎ!
環境予想とは裏腹に、黒バドレックスが伝説枠でのKPナンバー1で
チョッキイベルタルがぶっ刺さっている大会でした。
ザシアンは予想よりは少なかったですが、それでもいるにはいたのでソルガレオもちゃんと活躍できました。
大会のKPはこんな感じ(Y=Axさん、掲載許可ありがとうございます)
第四回ムラナミ杯GSルール
— Y=Ax (@hireisiking) 2020年11月15日
参加者のパーティ一覧、KP2以上のポケモン、伝説ポケモンのKPです!
レジエレキKP7の50%!圧倒的KPだ!伝説ポケモンはバドレックス(黒)がカイオーガを抜いて1位に踊り出る結果になりました
参加してくれたみなさんありがとうございました! pic.twitter.com/3OqdWmS0lK
パーティの反省点としては、やはりレヒレの枠の考察が甘かった。
レヒレそのものの型もいまいちでしたが、イベルタル入り構築が少なかったので
ゴリランダーあたりでよかったと思います。
全体としてカイオーガとレジエレキの採用率はかなり高かったので
伝説枠はディアルガ+イベルタルが最適解だったかもしれません。
伝説のポケモンがダイマックスしてぶつかり合う絵面はとても迫力があり
戦術も奥深くて冠GSはとても楽しいルールでした。
これからも機会があればパーティを組んで対戦していきたいと思います。
チョッキイベルタルを信じろ